当シンポジウムについて

分野を超えた交流が生み出す「サイエンスイノベーション」

毎年夏に開催される高遠分子細胞生物学シンポジウム(以下、高遠シンポジウム)は、
最先端サイエンスの異文化交流を特徴にしております。

分野も年代も超えた議論は、日々の研究活動への新たな視点のきっかけとなり、
ときにイノベーションを生んできました。

ピュアサイエンスに共感するひとときをお過ごしください。

  • シンポジウム風景・1
  • シンポジウム風景・2
  • シンポジウム風景・3

世話人紹介

児玉 龍彦

  • 東京大学
    名誉教授
  • こだま たつひこ
  • 児玉 龍彦

若手研究者へのメッセージ

「単純なメカニズムから複雑さが作られる」
生命を維持するには、恒常性を保つためのネガティブ・フィードバック制御のような原理的にはわかりやすいメカニズムでも、重なり合うと複雑なパターンが生まれる。表面的なパターンから内側のメカニズムをさぐるのが生命科学であり、一見ノイズに見えるところからシグナルをみつけだす工夫が大事である。
そこで大事なのはレトロスペクティブ(回顧的)に結果をみるよりもプロスペクティブに予測をもって実験や計測を行う事であろう。
どのようなモデルのメカニズムを想定しているか、常に意識することが大事になるだろう新しい人による、新しいパターンのメカニズムの発見に期待しています。

門脇 孝

  • 国家公務員共済組合連合会
    虎の門病院
  • かどわき たかし
  • 門脇 孝

若手研究者へのメッセージ

ただいま準備中です。

高橋 淑子

  • 京都大学大学院 理学研究科
    生物科学専攻 動物発生学
  • たかはし よしこ
  • 高橋 淑子

若手研究者へのメッセージ

最近学会などで気になるのは、「お行儀がいい」研究発表がふえていることです。もっと、自分がおもしろいと思うことを全面に出しても良いと思います。その結果、たとえ酷評されても、それはそれで次への活力となるはずです。
次世代を切り開くものは、心が打ち震えるようなサイエンス、これしかありません。

No Photo

  • 東京大学 薬学部
    分子生物学教室
  • ごとう ゆきこ
  • 後藤 由季子

若手研究者へのメッセージ

一回しかない短い人生だから、本当に自分が大事だと思う事に目一杯力を注ぎたいものですよね。研究も、研究以外も。私の場合、自分はまだ修行中だと思ってぼんやりしていたら、あっという間に時間が経ってしまいました。自分が心底わくわく出来て重要だと思えることに集中して、皆さんともシェアできたら幸せです。
高遠では人生楽しんでいる素敵な研究者の方々に(老若男女)たくさん出会えて、いつも良い時間を過ごさせていただいて感謝してます!

水島 昇

  • 東京大学大学院 医学系研究科
    分子細胞生物学専攻
    生化学・分子生物学講座
    分子生物学分野
  • みずしま のぼる
  • 水島 昇

若手研究者へのメッセージ

研究の楽しさは発見そのものにありますが、その発見をお互いに見せ合ったり話し合ったりするところにもあります。特に、まだ誰も知らないことや考えてもいないことについて議論するのは至福のひとときです。
専門家同士の深い議論と、専門を超えた突飛な議論のどちらも楽しいものです。夜遅くまで仕事のことを熱く語りあえる職業なんてなかなか無いのではないかと思うほどです。高遠にはユニークな講演者が集まりますので、面白い生物学についてじっくりと考える良いチャンスになると思います。

倉永 英里奈

  • 東北大学大学院生命科学研究科
    生態発生適応科学専攻 
    組織形成分野
  • くらなが えりな
  • 倉永 英里奈

若手研究者へのメッセージ

高遠シンポジウムは、時代のトップランナーである研究者の講演を身近で聴き、夜はリラックスした雰囲気の中で四方山話をしながら、その方々の人柄や歴史を知ることができる数少ない場所です。
2009年からは新しい趣向が加わって、聴くだけでは飽き足らない私のような者にもトークの機会が与えられ、熱い議論を交わすポスターセッションも設けられるようになりました。
つまり、偉い人も若い人も、一緒にサイエンスを楽しめる場所に変革を遂げています。若手研究者・学生の皆様、いろんなチャンスが溢れている高遠シンポジウムに参加してみませんか?
そして、アルプスの山々に囲まれた自然豊かな高遠で、生物の不思議に触れて、一緒にサイエンスを楽しみましょう!

熊ノ郷 淳

  • 大阪大学大学院医学系研究科
    呼吸器・免疫アレルギー内科学
  • くまのごう あつし
  • 熊ノ郷 淳

若手研究者へのメッセージ

医学・サイエンスには「縦糸の医学と横糸の医学」が大切です。
研究者同士の関係も、同じ分野のヒトと繋がるだけでなく、分野を超えて繋がるところに発展や楽しさがあると思います。
「高遠カンファレンス」は、研究もヒトも「縦糸、横糸」で紡ぎ、大きく素敵な「布」にしてくれる「場」だと思います。

吉田 松生

  • 自然科学研究機構
    基礎生物学研究所
    生殖細胞研究部門
  • よしだ しょうせい
  • 吉田 松生

若手研究者へのメッセージ

研究はしんどいし、努力しても報われないことがほとんど。
これは昔も今も今後も変わらないでしょう。でも、己の持つすべてでもって自然(生き物)と対峙するのって、すごく楽しいことです。
そして、見つけた宝物の話をする、みんなの宝物の話を聞く、これは、至福です。差し引き、ちょっとのプラスを感じられたら、それで生きていける。
研究者って悪くない。

岡田 随象

  • 大阪大学大学院医学系研究科
    遺伝統計学
  • おかだ ゆきのり
  • 岡田 随象

若手研究者へのメッセージ

研究分野の専門性が高くなると、その反面、他分野の動向にはどうしても疎くなってしまいがちです。でも、基礎研究のヒントって、思いがけないところに転がっていたりするもので、たまには他分野に足を伸ばしてみることも大事なのではと感じています。
高遠シンポジウムでは、各分野で活躍されている第一人者の先生方のお話を聞くことができます。人生で初めて学会に参加したときのような、見るもの、聞くもの、全てが新しくでドキドキする、そんなシンポジウムです。皆さんの参加をお待ちしております。

このページの先頭へ戻る

シンポジウムの歴史

シンポジウム風景

老若男女の研究者たちによる合宿さながらのシンポジウム

高遠分子細胞生物学シンポジウム(以下、高遠シンポジウム)は、 例年夏に1泊2日の日程で開催される、老若男女の研究者たちによる合宿さながらのシンポジウムです。

生物学・基礎医学を牽引する世話人グループが仕掛け人となって毎年の講演者が選定されます。 この選定には定評があり、特に時代を先取りした独創的な若手研究者の発掘においては先見性が発揮され、 毎年白熱したディスカッションが繰り広げられます。

第1回は1989年、アルプスの山々に囲まれた長野県伊那市高遠町にて開催されました。 (当時の世話人:高橋泰常、矢原一郎、田代裕、堀田康雄。第6回から田代に代わり新井賢一が参加。敬称略)。

老若男女の研究者たちによる合宿さながらのシンポジウム

高遠シンポジウムは講演分野を絞らないことを特徴としており、分子細胞生物学に限らず、 植物学や動物学からもこれまで多くの先生がたにご講演いただいています。
参加者にとっては異分野の研究哲学に接する絶好の機会となっており、講演者と聴講者、世話人、シンポジウムスタッフが共に食事をし、 酒を呑み、お風呂で疲れた身体を癒しながらも熱い議論が明け方まで展開されています。

また、第21回(2009年)からは、若手研究者に自己アピールの機会として活用いただくように、 夕食後にポスターセッションを実施しています。

日本版Gordon Conferenceともいえる、自然に囲まれた和やかな雰囲気の中にも、 サイエンスをこよなく愛する研究者たちの熱いハートが交差する貴重なシンポジウムです。

高遠シンポジウムの特徴

このページの先頭へ戻る

後援企業について

高遠分子細胞生物学シンポジウムは株式会社医学生物学研究所(MBL)の後援により開催しております。

MBLはJSR Life Sciences, LLCのグループ会社です。JSR Life Sciences, LLCは、病気の治療や患者さんのQOLを高める製品を開発・製造する企業の戦略的パートナーとして、世界中の人々の健康増進に貢献していきます。JSR Life Sciencesは米国カリフォルニア州のサニーベールを拠点として、北米、欧州、アジアパシフィックに存在する製造工場、研究所および営業所を統括しています。

このページの先頭へ戻る