お知らせ

2022年12月27日

高遠桜雲賞を受賞されたMIT渡瀬成治先生のコメント紹介

高遠桜雲賞を受賞されたMIT渡瀬成治先生のコメントをご紹介します。

『この度は、第33回高遠シンポジウムの若手研究者ショートトークにおいて、私の発表を記念すべき第1回高遠桜雲賞に選んで頂きましてありがとうございました。
大変光栄に思うと共に、審査に携われた先生方に深く感謝致します。
当日の発表時間は約10分と短いものだったのですが、発表させて頂いた「姉妹染色分体の非ランダムな分配はリボソームDNAコピー数の安定維持に必要である」という結論に至るまで、実は約10年というとても長い年月を要しました。
特に発表内容のクライマックスとなるデータを得るまでに、幾度となくこの研究プロジェクトはもう終わりを迎えるかもしれない、もしくは私がこの研究プロジェクトから離れることになるかもしれないという場面が訪れました。しかし、その度に、メンターである山下由起子先生が私を励ましてくださり、また私に研究の機会を与え続けて下さいました。
この場をお借りして、山下由起子先生に心から感謝致します。
お陰様で、発表させて頂いた研究内容は、今年 (2022年) の7月にサイエンス・アドバンス誌より論文発表することができました (https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abo4443) 。
もし、ご興味がございましたら、一読していただけると幸いです。
今回の高遠桜雲賞受賞の喜びを胸に、これからも物事を深く理解することができる研究を目指して頑張って参りたいと考えております。
改めまして、この度は第1回高遠桜雲賞を頂きましてありがとうございました。』


高遠分子細胞生物学シンポジウムでは、将来を担う研究者を対象に高遠桜雲賞を2022年に設立いたしました。
記念すべき第一回は、MIT渡瀬成治先生「姉妹染色分体の非ランダムな分配はリボソームDNAコピー数の安定維持に必要である」が受賞されました。
おめでとうございます!

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